完成度が低くても取り敢えず提出する

生き方、キャリア

転職活動に備えて、主体性と行動力の実績を作るために社内でプロジェクトに参加している。結果論ではあるが、経営状態の悪い会社に入社して、自己のキャリアに主体的になる必要性に迫られたのはよかったことだと思う。

私のプロジェクトは、棚卸しのシステム開発だ。とは言え、別に大掛かりな内容ではなく、材料の品番をExcelに打ち込んだら自動でQRコードが生成されて、それを作業者が読み込むと品番に該当するformsが開き、そこに生産量を入力すると集計シートの在庫数を自動で修正するといった単純なシステムだ。

そもそも私の雇用形態は非正規雇用にあたるので、契約内容を逸脱している可能性もあるし、過分すぎる業務だが、この会社で生涯を終える気は今のところ無いので、「大変だけどやりたいし、将来のために今は我慢の時かな」と割り切っている。

それに、ここで結果を作れれば自分のキャリアに良い影響があることは明白だ。周りを巻き込んでプロジェクトに取り組むのも楽しいし、その環境を用意してくれている会社には感謝しかない。

棚卸の簡単なシステム開発なんて、プログラミングができる人なら多分すぐにでも作れるんだろう。私は文系出身なので、プログラミングはまったくだが、ChatGPTという文明の利器のおかげで、私のような人間でもシステム開発ができるとは、いい時代だと思う。

ChatGPTのおかげで、プロジェクト会議の三日後にデモシステムを完成させ、上司に報告するプレゼン資料を作り提出できた。もちろん完成度は低いし、何ならシステムエラーや有料版が使えないなどの制約の影響でまだ使い物になるレベルでもないが、「完璧なシステム」を求めているのではなく、主体性や行動力を試されているんだろうと察したので、スピード感を優先したのだ。

とは言え、私は非正規雇用の立場で、会社からパソコンが支給されていないため、自宅のパソコンで勝手に作って、完成したら上司に報告するということを、個人的に勝手にやっている。

セキュリティを考えると、多分私が頑張って作ったところで、また一から担当者とかが作り直すんだろうけど、重要なのは「主体的に取り組んだ」という事実だと思っているので、結果がどうであれ、記録は残してキャリアに活かしたい。

プロジェクトに参加してわかったのだが、「中途半端でもとりあえず出す」というのは非常に大切だ。中途半端でも、自分が今何に取り組んでいるのかをアピールしなければ、評価なんてされるはずがないのだ。

それに、方向性を決めるためにも上司からフィードバックを得ないと、意味のない努力に時間を費やすことになる。誰も、入社一年にも満たない非正規社員にクオリティの高い成果なんて期待していない。低クオリティでも全く問題はない。求められているのは主体性と行動力だ。新人にどのようなポジションを与えるのが正しいのかを見極める判断材料の一つに過ぎない。

新人に必要なのは、成果ではなく仕事に対する姿勢と行動力だ。

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